匿名さん 2022-08-21 15:03:38 |
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……ふん。ま、少しは気が晴れたか。
(暫し後。プスプスと口から有りもしない黒煙を吐き、外傷はなくも凄絶な表情で足元に気絶する彼等を見下ろした所でようやく腹底の熱も鎮まりを見せ。さて、と背後に高々と聳える山へ繋がる入り口、その一歩先すら伺えぬ鬱蒼とした森林に視線と身体を向けかけた際、半ば失念していた傍らの少年が偶然視界の正中へと入り込み。――その不気味なほど無機質で、精巧な作り物のようだった双眸に一転渦巻く明白な情動の色は、思わず別人と脳が判じかける程。どうやら先の足枷への反応といい、機械人形染みた相手にも多少は人間らしい感性というものが存在するらしい。自身の魔術は決して見世物などではないが、それでも長年に渡る修練の末の結晶に向けられる無垢な眼差しはそう悪感情をもたらす事はなく。つい先刻さんざ地をのたうち回り醜態を演じてくれた者らにより幾分か機嫌が回復したのも手伝って、旋毛曲がりの性根の持ち主にも僅かながら奉仕精神と表わすべき物が胸中に沸き上がり。おもむろに落とした視線の先にあった杖を横向きに手放すと、それはまるで不可視の糸により天へ釣られるが如く宙に静止し。続け相変わらず仔細の不明瞭な端的極まりない指示を放って見せるも、常のむすりとした急角度を少しばかり緩めた口元や眉尻から、害意等の含みがない事程度は淡く滲むだろうか)
大分古風だけど、たまにはいいか。……ん、乗りな。
(/物語の序盤も序盤だと言うのにお返事が遅くなりすみません……! 平日は遅レスに拍車がかかりがちとなってしまいますが、募集文の通り一週間に一度はさすがにお返し出来るかと思いますので、何卒御容赦いただけますと助かります……。
また、展開についてなんともご寛容なお言葉をありがとうございます……! ミシェル様に関しましても、序盤であればむしろこの位が自然かと思われますし、心情など諸々の描写が健気で可愛らしいなぁと密かに和んでおりましたので、どうかご安心くださいませ。徐々に親交を築き、もっとお話が出来るようになる時を今から楽しみにしております。それでは長々と失礼いたしました。改めて背後は引っ込みますが、引き続きよろしくお願いいたします!)
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