寵愛にしては少々乱暴だったかな。 (先程の虚脱状態は消えて、不気味にも掴みどころが無い、爽やかな笑みを浮かべて答えている。まるで相手と契約するかのように繊細な所作で赤い液体が滴っている指先を、そっと口に含んで舌で感じ取っている。独特の香りが鼻腔を刺激させて、相手の温もりに情熱を傾けながら「ああ。君は取っておきさ」と囁いており)