匿名 2022-07-20 22:19:23 |
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………。なあ、お前は自分を僕の所有物だと理解しているだろう。視線を下げるな、その行為は僕への冒涜に値するぞ。…お前は奴隷でも愛玩されるだけの詰まらないモノでもないんだから、堂々としていなさい。…ふん、何なら僕以外は蔑んで構わないくらいだよ。(小生意気な発言に軽く肩をすくめ、やれやれといった様子で軽く笑いを溢すと逃げる素振りも見せず馬車に乗り込む姿を見届けては向かい側に座り込み。俯き視線の合わない彼女からは気品さを感じ、座っているだけで絵になるような姿ではあるものの俯くという姿をあまり良く思わない所為か、彼女を見つめて溜息。客が乗り込んだことを確認した馭者が扉を閉め、軽く揺れて無事出発を果たせば本日何度目かの溜息を漏らした後、静かに彼女を叱るよう低い声で態度を指摘して。腕を組み、強い眼差しで恐らく交わるであろう視線を待つと先ほどよりは柔らかな声音で冗談のような一抹の良心を付け加え。)
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