通りすがりさん 2022-07-18 12:10:27 |
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それで、ここは書庫と記録保管室を兼ねている。名の通り、様々な資料や記録を置いている訳だが……大老。
(当然ながら見た目的な意味で可愛らしいと思っていることはなく話題はそのまま流して向かったのは書庫兼記録保管室で、そこそこ広い空間らしい中にはぴっしりと本棚が規則正しく並び、その本棚の中にも秩序正しく書物や綴じられた紙が並んで仕舞われており。その中に足を踏み入れると、その書庫の少しだけ隙間が出来ているような場所の小さな椅子に座している老人へと声を掛け)
末大:
……なんじゃ、わしを差し置いてあのババァのところに行っておったのか。気に食わん匂いがしてたまらん。
(入室と共に掛けられた声に丸まった背姿の老人が扉の方へ振り返ると同時に微かに匂う消毒液独特のアルコールの匂いにわざとらしく鼻を摘まみ、嘆くように大仰に肩を落としてみせて。それから目許も見せぬままにふさふさとした白眉を持ち上げ、身体を丸めて腕を組み)
わしはここを任されておる末大じゃ。まぁ、そこの橙の小僧のように好きに呼ぶがいいし、ここも好きに使うとよいぞ。
(末大/すえひろ)
大日本帝国軍第零師団内の書庫兼記録保管室の主。
見た目は背の低く、腰の曲がった総白髪と目や口を覆い隠す真っ白な眉毛と豊かな白髭を蓄えた老人。こちらも軍服は着ておらず、その辺の一般人のような和装。
ミヅカネとはお互い仲が非常に悪く、「毒ババァ」「マツダイのジジィ」と罵り合う仲。
一見は人の好さそうな好々爺といった風情。か弱い老人ムーブをする癖に、そこらの若い軍人よりもよっぽど元気。
「ヒロ爺」やら「マツ爺さん」やら、皆好き勝手に呼んでいて正しく名前を呼ばれることはあまりない。右近衛はシャレの意味を込めて「大老(たいろう)」と呼んでいる。
公開・非公開問わず軍内の書物や記録のみならず、帝国図書館内の蔵書であるのならば、内容を大体知っている。だが訊かねば教えてはくれないし、訊いたとしても教えてくれるとは限らない。
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