通りすがりさん 2022-07-18 12:10:27 |
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ミヅカネ:
甘い菓子よりも儂は献体か、痛み苦しむ悶える姿を見せて欲しいものじゃのう。……ふふん、橙の若造は上官へ毒を飲ませるようにと部下に教育しておるのか?
(何も入れていない方の茶はもちろんただのごくごく普通の茶、楽しげな笑みを浮かべると口許や目許のシワがくっきりと際立ち、わざと面白がるように言葉を投げて。それに背を向けていた者が振り向きざまに投げ返す言葉とその男が持つ器具を見てつまらなさそうに舌打ちすると、掌を返して見た目だけは少女の面で頬を膨らませて)
ふん、相変わらず煮ても焼いても食えんつまらん男め。入れたのはただの塩じゃ、過ぎれば毒には成り得るから嘘は吐いておらんがの。
逆の行動をした所で、部下の監督も出来ぬ上官かと言うのでは?
(背に投げ掛けられた軍医の言葉に動揺一つしない平然とした面で振り向き、その手に戸棚から出して来た器具を示して。そこから返された軍医の台詞に頷いて出した器具は仕舞い、身体を向き直させるとたっぷりと塩の入った茶には流石にあまりの塩辛さに露骨に顔を歪めてしまいながらも飲み干して、理由があれば躊躇い無く毒を盛ることもあると言外に述べて空になった湯呑みを助手へ返し)
それは重畳。……大江、貴公が気にすることはない。ミヅカネ女史もすず殿も、理由もなく毒を盛るようなことはいたさぬよ。
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