創作者 2022-07-10 14:03:12 |
通報 |
うぐっ――――それじゃあお願いね、アーサー。
(繋いでいた手が離れたことに、きょとんとした表情を浮かべたの束の間。バスケットへと腕を伸ばしてぴょこぴょこ跳ねている様子が、映像記録に永遠に残しておきたいレベルで可愛らしく、思わずバスケットを高く掲げて今しばらくその様子を見ていたいという欲に駆られる。しかしそれで悲しい顔でもされようものなら自分で自分が許せなくなるに相違ないので、頭の中で囁く悪魔を何とか駆逐し、バスケットをアーサーへと差し出して。小さなアーサーとやや大きめのバスケットの組み合わせは、見ているだけでも和むし、気力体力その他諸々がぐんぐん回復していくような気さえする。微笑ましく見つめながら並んで木の元へと向かえば、目の前の赤い実を一つ摘み取って、しげしげと眺めてから口に含み)
見れば見るほど木苺っぽいし……うん。やっぱり味もそんな感じ。
トピック検索 |