創作者 2022-07-10 14:03:12 |
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そうだといいけれど……じゃあ、きれいに作れたらアーサーにプレゼントさせて欲しいな。それなら上手くいきそうな気がする!
(手を引かれるままに家の外へと踏み出せば、降り注ぐ日差しと吹き抜ける風に思わず目を細める。片手で靡く髪を押さえつつ深く息を吸い込んでみれば、新緑ような香りが抜けていき、都心では感じることのないそれに、より強くなる”別の世界に居る”という実感。しかし得意げなアーサーの表情を見れば一瞬にして幸せな気持ちで満たされていくので、感傷的になる暇など少しも無く、寄せられた期待にくすりと微笑めば、意気込みを述べつつ森の中を進んで行って。麗かな木漏れ日が揺れる小道を、手のひらへと伝わる小さな温もりを感じながら進みつつ、そのまましばらく行けば、甘い花の香りが風に乗って運ばれてきて)
――あ、甘い香りがする…。そこを抜けたらもうすぐ、かな?
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