創作者 2022-07-10 14:03:12 |
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喜んでくれて嬉しいけれど……お礼を言うのはわたしの方だよ、ありがとう。
(願い事を受け入れてお礼の言葉を受け取ることは、何もおかしなことではない。しかし相手が推しともなれば話は別で、むしろ”撫でさせてくれてありがとう”となるのは当然のこと。頬を上気させて全身で喜びを表現する様子が何とも可愛らしく、先ほどから表情筋は緩みっぱなしだが、圧倒的感謝を胸に真摯なお礼の言葉を口にして。それから名前を――しかも愛称で呼ばれれば、噛み締めるように返事をしつつ、とびきりの親愛を込めて彼の名前を呼ぶ。そんなやり取りがただ嬉しくて、幸せな時間に浸るように微笑みかけていれば、年相応にはしゃぐアーサーに手を引かれて扉の方へと歩き出し。待ちきれないとでも言うような様子に微笑ましそうに破顔しては、繋いだ手に僅かに力を込めつつ、細やかなお願い事を一つ口にして)
――――うん、アーサー。ふふ、そうだね。そろそろお出かけしよっか。――アーサーは花冠が作れるの?それじゃあ、作り方を教えて貰おうかな。
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