創作者 2022-07-10 14:03:12 |
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…はい!俺は強くなります。頑張るので、鍛錬がうまくいった日は今のように頭を撫でて貰えないでしょうか。─── あと、もうひとつは……ヴィアローサ様と呼びたいです。
(髪を撫でられる感覚に瞳を細め、感じたことのない心地良さを体感しながら彼女の手を受け入れ言葉を聞き入れて。色んな不安はあるものの、大丈夫だと言われてしまえば何の抵抗もなくその言葉をのみ込み。一転分かりやすく輝く彼女の表情に自分の願いが叶うかはさておき、彼女へ届くのだと実感。何かを強請るのは初経験で、うまく伝えられるか少し緊張気味に口を開けば己にとって一世一代の願いをひとつ打ち明けると、続いて2つ目の願いは先ほどよりも小さな声で打ち明け。強欲にも2つ願ってしまったが、本命は2つ目。今日初めて彼女からアーサーと名前で呼ばれたことに呼ばれるたび密かに感激し、何度かさり気なく自分も名前で呼ぼうと試みてはいたが、さすがに許可なしでは難関で。二つとも大魔女と恐れられる彼女に言う願いとしては中々に大胆なもの。他の者が聞けばそれを想像しただけで気絶してしまうほどハードルが高いにも関わらず己に恐怖心は一切なく。ただ少し、照れたような年相応の恥ずかしそうな表情でもじもじと。)
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