匿名さん 2022-07-06 21:24:24 |
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( すっかり油断していた隙をつかれ、抵抗する間もなく振ってきた口付けを受け入れる。口内を荒らされるような感覚は先程のそれとはまったく違ったものであり、嫌なのに気持ちよくて、苦しいのに止められないような不思議な感覚に襲われた。唇が漸く離れた頃には、瞳は涙で潤み、頬は紅潮し、力はすっかり抜けてへなへなの状態になってしまって。彼が戻ってくるまでに、なんとか冷静にならなければいけない。去る背中にぼそりと文句を溢しつつ、上がってしまった息を整えて。少しして熱りは収まり、僅かばかりの平静を取り戻し。彼が来たら不平不満を伝えてやろうと思いながら、膝の上で拳を握り )
……椎名さんの馬鹿。
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