痛っ。 …… (鍋の音に反応した悠君に身体を押しのけられる。 後ろがすぐ壁だったのを忘れていてごん、と音が鳴った。 ぶつけた腰の辺りをさすりながら 僕は鍋の始末と朝食の支度を再開する彼の後ろ姿を見ていた。) ……冗談のつもりじゃ、ないんだけど。 (ぼそっと小さく一言吐けば、テーブルの傍に もう一度座ってぼうっと虚空を見上げる)