(『まだ』という言葉を聞けば、彼は今以上の関係に なりたいと期待しているように思えた。 僕は首筋から顔を離し悠君の目の前まで近づけて) じゃあ――今からなろうか。 こんな事に順序もルールも、なんもないんだよ。 (と言った途端に、台所の方からしゅうう、と 鍋が吹きこぼれたような音が聞こえ)