もみじ…支度、は終わった、か…?…陣、少し…外、を。歩かない、か。 (ぺたりぺたりと足音を鳴らしながら鞍馬が姿を覗かせる。何時の間にか着ていた和装は先程より厚手のものに変わっており、髪も後ろで束ねられており、そんな神の姿を見た童女が微かに笑って「ええ、したくはおわりましたよ。陣様とおでかけですか、くらま様。」と問うと鞍馬は頷き、嫁の方におずおずと手を差し出し)