鞍馬 2022-06-19 21:20:34 |
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…はい。
(赦しの声にほっと胸を撫で下ろした刹那投げ掛けられた自らを招くような言葉に、此方で喰う訳では無いのかと怪訝そうに思いながらもふと顔をあげると、改めて神の人ならざる体躯が瞳に映る。見上げねばならないほどの背丈と幾つもの蠢く手足、自らに伸ばされた抜けるような白の細腕に一瞬背筋が粟立つものの、禍々しさや恐怖とはまた異なるどこか神々しさや美しさをも感じ思わず息を呑む。しばし呆然としてしまったことに気づくと慌てたように立ち上がり、神聖なる身に触れてはならないと間を取りながらも、足早に後を追い始める)
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