名もなき創生者 2022-06-02 20:47:38 |
通報 |
> レン・ブライト ALL
ゲダツ「うむ、馬鹿でかいから(食いで)があるのだ、だから盛んに食糧として狩ってる島もあるとか――む~確かに海賊共があちこちでのさばって無法で激しく食い合いになってると聞くがが島ごとに国や自治区は多くあるし、何より政府軍(海軍)の監視や戦力の増強具合で東西南北の海で治安の良し悪しという意味ではかなり差があるとゴローは言ってたな。その中でもグランドライン(偉大なる航路)は特に危険らしいが――それに、海賊共もただ無秩序に争って縄張り争いしてる訳じゃ無い―『あるモノ』を目指して歴史上未だただ一つの海賊団のみしか制覇出来ていないグランドライン(偉大なる航路)の果てを大部分の彼奴らは突き進んでいるという。そうしてその『あるモノ』…青海のモノたちは『ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)』と呼んでいる詳細不明の伝説の宝らしい。へそ!――それを手に入れた者が全ての海の支配者(海賊王)になれるのだとか…ふむ、仔猫?――レンよ、案外お前は海賊…いや冒険家向きかも知れんな。」
ゴローからの世間話の受け売りと、温泉目当ての単調な穴掘りの日々に退屈凌ぎで読んでいた書物や新聞なんかから得た知識で、色々と渾沌として勢いのある自分の住む世界の基本情勢を話すが、不敵な笑みを浮かべる相手(レン)の仔猫の喩えに、どちらかと言うとオオヤマネコなんかのネコ科の捕食動物辺りをぼんやりと連想する。
ゲダツ「世界を縦断する大陸、赤い土の大陸(レッドライン)と、それに対して垂直に世界を一周する航路、偉大なる航路(グランドライン)によって東西南北の4つの海に分けられている。――だから大陸よりも島が圧倒的に多いのだ。へそ!、あとは上空各所に我が故郷“空島”が点在しているな。」
と、彼女(レン)が分かり易く自分の世界を簡素にメモ帳に記したのに倣い、テーブル備え付けのちり紙に、当たり前の様に(耳から)一秒もかからずスポッと引き抜いた鉛筆でさささっとうろ覚えながら知っている範囲の自身の世界の世界地図を記す。
ゲダツ「むう、ゼムリア大陸…陸地が多いのだな?大きな国同士の小競り合いや戦争が度々起きていたりもしているのか、盗賊や山賊の様な輩も出る場所は出そうだし、これだけ広い土地なら其方でも怪物じみた生き物の類もいそうだな?――(龍脈)…土地に影響する何かしらのモノか。中々面白いし興味深いな。」
そんな感じでふむふむと頷きつつも――
ゲダツ「奴隷以下で死人塗れとは――むう…惨い話よ――だが、それを経てなお己を保ったお前は強いと思うぞ。会ってそれほど経ってはいないし詳しくは知らんが――とどのつまりお前はもう“独り”では無いという事かもしれんな。おれの(心綱)はそう囁いている。へそ!」
多少心が読めても深々と他人の心層に踏み込む様な無粋はしないタイプの古風で硬派な蜘蛛頭だが…彼女(レン)の言う今は(幸せ)であるという言葉が強がりや偽りの類じゃない事を察して…
ゲダツ「―モノと生き物では“聴こえ方”が異なるのだ…む?レンよ。口癖ではなく心意気だと言ったh」
スプリングフィールド「中々超自然的ですのね―――成る程、判る方には判るのですね。そういう繊細な部分となると技師位の見識が必要になりますが…開発者の方と御知り合いなら尚更…其方でも御同輩(アンドロイドの類)が存在しているのですね。―いいえ、お気に為さらずレンさん、寧ろそう指摘されるのは新鮮な気持ちで面白いですわ。何せ(此方)では私達(自律人形)はありふれた存在過ぎて余り驚かれないですから…」
蜘蛛頭(ゲダツ)に対して(お手上げ)といったようなジェスチャーをする彼女(レン)に対して、気にする必要はないとスプリングフィールドは屈託の無い穏やかな表情で優しく微笑んで…
トピック検索 |