名もなき創生者 2022-06-02 20:47:38 |
通報 |
>2B
そこまで根本的な違いはないと思いたいわね。
確かにそうね。敵性存在が侵略してきているのに内輪揉めなんかしてたらあっという間に全滅よ…
(本質的な部分では人というのは大体同じよ、と言うとしばらく考える仕草を見せて。もし人類がそんな状態だったら貴女達ヨルハ部隊も生まれていなくて、歴史が変わっていたかもしれないわね…と眉間に皺を寄せた顔で、小さく呟いて)
そうね…我ながら変わったと思うわ。昔の私ならこんな気持ちにならなかったもの。…少し、昔話をするわね。
(人間だからこそ、繋がりが希薄になって不安になったのだと貴女に言われ、静かに肯定する。こんな状態になるなんて私らしくもない、と言うも…表情は晴れないままで。少しの沈黙の後、息を少し吐いて、自分の過去を語り始める。)
…私はね、昔はずっと1人で…寂しいだの誰かが心配だのなんてのは無かった。まぁ…幼い時に誘拐されて半年間、「実験」をされていたものだからその日を生きるのにいっぱいいっぱい。尋常ならざる力も発現して…でも、私にとって今も大切な人達が助けてくれて…「レン」に心の温もりを、前を向く力を、進むべき道を、共に笑い、守りたいと思う友を与えてくれた…
ふふっ、そのせいかしら。この世の深淵を見てきてもう何が来ても大丈夫とさえ思えていたのに、こうして不安に押し潰されそうになるのは…
(普段、自分の内面を吐露する事は滅多にない彼女だが、何処か自嘲気味に言葉を紡ぎ始めて。物心付いた頃に家族と離れ離れになり、とある悪辣な組織に売り飛ばされて語るのも憚られる仕打ちを受け廃人状態になっていた事、その時の苦痛が下で環境適応能力がずば抜けて高くなった事、程なくして組織が壊滅し救助され、戦闘員として武術を学んだ事、そして多くの人と縁を繋ぎ今がある事をぽつぽつと語って。一通り話した後、途中感情が高ぶって自分の事を昔の様に「レン」と呼んでしまったことを思い出し、はぁ…とため息をついて、苦笑を浮かべて)
トピック検索 |