匿名さん 2022-05-28 14:28:01 |
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んー…………、
( 深く落ちた意識の頭上、分厚い幕の向こうから、愛しい人の声が聞こえる。初夏の青い風が頬を撫で、薄いブランケットを透過した朝日が眩しくて。心地よい眠りから引きずり上げられる感覚に、枕へと顔を埋めて抵抗するも。"一緒に出勤"という甘い誘いをかけられてしまえば、渋々とはいえ、たちまちに意識を浮上させてしまうのだから、御し易いことこの上ない。そうして、「……ん、いっしょ、いく」と、未だ殆ど開かぬ目元を擦りながらも、緩慢な動きで上半身を持ち上げ起こせば。肌触りの良いネグリジェが、その優美な曲線をなぞるように、さらりと滑って内腿に溜まる。そうして、真っ白なシーツにぺたりと尻をつき、未だ夢の中のような深い呼吸を繰り返すこと数秒間。
──よほど深い眠りに落ちていたのだろう。段々と覚醒しゆく感覚に、昨晩、意識を失う直前まで唇を吸われていたのが、ごくごく鮮明に思い出されて。未だ甘く痺れているような気がする唇に手を伸ばし、何も塗っていない桃色の花弁を、ふに、と柔らかく押し潰せば。ギデオンの中に己の魔素が流れていることを確認しては、くすくすと小さくはにかみながら、ぽやんと蕩けた瞳をギデオンに向け、 )
おはよう、ございます。
……昨日、いっぱいキスしてもらった、から……まだ感触が残ってるみたいなの……嬉しい、
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