匿名さん 2022-05-28 14:28:01 |
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じゃあ、笑わないでくださいよ……!
( ビビとて経験こそないが、今年で24になるいい年をした成人女性である。そういう行為の果てに起こるらしい現象のことは、知識としては持ち合わせていたものの。幸か不幸かビビの中で、このあたたかな"健全な行為"と、淫らな象徴であるソレは繋がらなかったらしい。その上、無意識ではあったが、その初めての経験の余韻も、あまりに突然のこと過ぎて。未だ快楽を拾うよりも混乱が勝って、楽しげに肩を揺らし出す恋人への怒りに霧散してしまい。ギデオンの『おかしくなんてない』という言葉にホッと表情を緩めながらも、じゅわりと潤んでいた瞳をキッと釣り上げたかと思えば、意地悪な彼の分厚い肩に柔らかな一撃を入れずにはいられないのだった。
そうして、暫くは唇を尖らせたまま、ぷくぷくとご立腹の様子で相手に甘え倒していたものの。ギデオンにされるがまま、大人しく抱え直され、大好きな掌に額を二、三撫でてもらえば。けろりと機嫌を治してしまって、自らもその腕を相手の腰に回すと──それは、例の如く、なんの悪気もない、優しい恋人に甘えただけの一言だった。ギデオンの甘い声に、最初はただ静かにこくりと頷いてみせてから。不意にもじもじと俯いたかと思うと、周囲に誰がいる訳でもないのに、相手の耳元に唇を寄せ。うふふ、と小さくはにかんでから、語尾にハートでもつきそうな、減量中のつまみ食いの様な呑気なテンションで告白をして、 )
私もしたい、です、けど…………ねえ、ギデオンさん。
人から魔素を貰うのって……こんなに気持ちいい、ものなの……?
私、弁えられなくなっちゃいそうだから、そしたらギデオンさんが止めてくださいね、
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