筆者 2022-05-22 20:58:31 |
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( 下に向けていた視線をゆっくりと上げ、相手の顔を見上げる。少し考えたような間を開けて真剣に返してくれるその返答に、何だか拍子抜けして瞬きを繰り返す。)
……どっちが歳上だか、分からないな。
( タオルで手を拭きながら笑いかけてくれたその瞳と目が合って、上記を呟いてはフッと口元を綻ばせる。そして、共に礼も述べれば、どこか表情も軽くなって。
彼と先輩を重ねることは確かにしたくはないが、やはり、その無邪気で明るい笑顔には弱いのかもしれない。一瞬だけ、自分も若返ったような気持ちになって2人で笑いあった日を思い出してしまった。
だが、それはさておき、とにかくそのままで良いと言ってくれたことに関し、大分気が楽になった。気にしていないように見えて実は結構気にしていたらしい。
そんな事で悩んでいた自分より、相手の方がよっぽど大人に見えると思えば、悔しい気持ちもありながら納得してしまう自分もいて複雑になる。)
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