筆者 2022-05-22 20:58:31 |
通報 |
……今はもう、そんな恋だの愛だの、廃れたと思っていたんだがな…。どうしようも無く、私は大人気ない奴らしい。
申し訳ないよ。キミにも。
( 好きだったのか、その答えを直ぐに出すことは出来ず、立ち上がったまま一間考えれば、彼の推測に否定せず、肯定の意も込めてそっと述べる。先輩の事が好きだという感情は、昔だけのものなのか…いや、多分、断ち切れてはいないだろう。
こんな事実を述べられて、息子である彼はどう思うか、冷静になってそう考えると、随分と酷なことを言ってしまったかもしれない。)
だが、キミたちが幸せに暮らしていて嬉しかったのも事実だ。
…元々、私に想いを伝える勇気は無かったし、時代が時代だったからな。
( 後出しのようになってしまったが、先輩が嬉しそうに交際や結婚の話をしてきた時は、勿論、失恋の悲しみはあったが、何よりも幸せそうな顔がみれて此方も嬉しかった。今でも続く連絡は、自分と先輩との繋がりを感じさせる。例え、ただの親しい後輩としか見られていなくとも。
おまけに、一昔はまだ偏見や差別も酷く、同性が好きだなんて誰にもいえなかった。)
トピック検索 |