筆者 2022-05-22 20:58:31 |
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…そうか、ならば言葉に甘えるとしよう。
( 相手からの返事を聞けば、先輩も随分と生真面目で働き者だしな、なんて考えながら、しっかりと自立しているらしい彼に対しても再度感心の目を向ける。
締切やスランプで行き詰まっている時は食事を取ることすら忘れる自分よりも、彼の方がよっぽど立派な生活が出来ることだろう。己のみならそのような自堕落で良いが、健気に意気込んでいる相手を見れば、これからは一日三食を守るか、と此方も密かに意気込んで。
しかし、よく考えてみれば、この家の冷蔵庫には食材らしい食材が全くもって入ってない事に気付き、瞬きを数回。あと数時間すれば夕食の時間が迫ってきているのもあって、正直とても面倒臭いのであるが、一言「 買い物、行くか 」と呟いた。)
…ついでに、私の知っている範囲で街のことを教えよう。
着替えてくるから、待っていてくれ。
( そう言うと、少々気だるげにしつつ重い腰を持ち上げて自室へと消えていった。
しかし、ものの数分で戻ってくれば、シワだらけのシャツではなく、白のシャツに黒のパンツ、黒のカーディガンを羽織ってやってきた。髪の毛は相変わらずだが、元々くせ毛な所もあって何かのアーティストのような風貌だ。 )
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