スレ主 2022-04-30 22:17:34 |
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【図書館廃墟/】【此方も一度変わったイベントをば…】
>152 童磨
不思議そうに訝しがりながらも一度逸れた少女(星奈ひかる)を探して古ぼけた図書館の廃構の中を進む“鬼”な彼(童磨)――近世の日本(当に人の身を捨てた身ではあるが)の人物であるが、奇妙な事に現代文字はともかく英文やラテン語で記されている書物に関しても何故か(内容が理解)出来てしまう。
そういう異能に心当たりがあるにせよ無いにせよ、勝手に認識し、勝手に正確な解釈が出来てしまうという気付けば気付くほど首を傾げたくなる様な奇妙な現象だった。
――物音のした方向…と同時に
キィ…
と薄暗闇のぼんやりした構内の一室のドアが目の前で半開きになり…途端に甘ったるい腐敗臭とサビと油とカビの臭いが混ざった様な異様な匂いがその部屋から漂ってくる。
部屋は、この図書館の管理者(館長)の部屋らしい…室内にはどんよりとしていて、帯を引いた黒い泥が床や壁の大部分を覆っている。
広くパッチ状に床に泥が塗りつけられていて、部屋の中心部に近付くにつれてどんどん床を腐食していた。
その中心部…そこには整然とした、完全な渦巻きがあった。何百の人間の歯が、床にきちんと並べられて渦巻きを象っている。
――生々しく不揃いで、明らかにそれらの歯が作り物の類で無い事は、(人喰い鬼)の彼なら理解出来るだろう…それにしても猟奇的だが、そもそもこの歯々を何のためにこうして置いたのかも分からない。
その近くに汚れが酷いが周囲の書物や書類の類とは異なり比較的新らしめのファイルが一つ、落ちている。何かの記録書の様だ。
表面にはシェルターを象ったマークが小さく記されている。
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