スレ主 2022-04-30 22:17:34 |
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【廃地下鉄駅(サイレン)/『両儀式』、????×多数】
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>200 鬼無辻無惨、咲月鬼龍、ルルーシュ
『両儀式』「――さて、鬼が出るか蛇が出るか」
けたたましく鳴り響く低重音の轟音、まるで底の知れない深遠から鳴り響いて来ている様な、そんな恐ろしげで虚ろな響き――
今まさに一触即発になり兼ねない状況でも怪異はお構い無しだ。
丁度、彼(無惨)が鬼の少年(咲月)に対して中々無理難題な問い掛けをしている最中で
『両儀式』「あら“鬼”と言っても首魁が貴方(無惨)だけとは限らないのよ?そもそも(それだけ)じゃあ味気無いわ。――現世の広さを知りなさい。」
自然、少年(咲月)の前に出て庇う様な形になるが――どちらかと言えばこの晴れ着の貴人な少女は彼(無惨)に対してより周囲に気を払っている様だ。
『両儀式』「―道連れが欲しくてたまらない様ね。さながら黄泉の手…と言ったところかしら?何れにせよ余りよろしく無いわ。」
ホームの床――から妙に半透明めいた現実感の無い老若弾女の様々な死人の様に青白い(手)が少しずつ顕れ始める。それらからは生き物にあるべき生気の類は一切感じられない。
手
手
手
それらの(手)は風でさざめく草原の草木の様にゆらゆらと揺れながら、次々と数を増やし確実に三人のいるホームのこちら側へと近付いて来ている。
見方によっては(おいでおいで)と誘っている様にも見える。
――数が増えれば増えるほど駅の外からでもこの異様な光景は見られるかもしれない。
本能的にあれらの(手)に(掴まってはいけない)という脅威を覚える様な――とても瘴な気配を有している。
『両儀式』「…ねぇ、鬼の子(咲月)さん――合図したら走り出せる用意…出来る?」
背後の彼(咲月)に対して、晴れ着の貴人(両儀式)はそっと小さな声で耳打ちする。
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