OK、庵がそう言うんなら。 ( 当初兄との間にあった隔たり薄れた様に感じて嬉しく、柔らかさの中に何処と無く爽やかさ混じった声音で、早速敬称無しに相手の名を呼び。不意に机上に置かれた相手のカップへ視線移せば、指の背ですっかり冷めた其れに触れた後、意地悪に口角持ち上げ猫舌揶揄し ) これ、さっきちょっと飲んだっきりじゃん。──庵ぃ…もしかして、こんな冷めきってんのにまだ飲めねぇの?