じゃあ、アイスココアが飲みたい。安室…さんの淹れるココア美味しいから好きなのよね。 (彼の顔を見つめては柔らかく笑って伝える。この口調のまま安室さんと呼ぶのが慣れなくて呼び捨てにでもしようかと思ったが、仮にも私の一個歳上なわけで後付けをした。公安でも基本さん付けではあるんだけれどねと思いながら、丸めたティッシュにもう一枚のティッシュを被せてはどこからか持ってきた可愛い薄紫のリボンできゅっと結ぶ。)