匿名犯罪者 2022-04-11 23:45:27 |
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◆詳細に設定を練ってくださり、ありがとうございます!出会いが3月ですね、そちらに則らせていただきます…!
◆モブの扱い方についてかしこまりました…!やはり互いに自由に物語を展開していくことが楽しさに繋がると思いますので、主様のスタンスに当方も沿わせていただこうと思います…!当方、モブについてはあまり扱いに慣れておらず未熟なところが見受けられるかもしれませんので、適宜キャラ付けやモブの処遇などご相談させていただきますね…!
◆こちらこそ、細かに気遣っていただいてありがとうございます…!早速ご返答の方が遅くなってしまいましたが、こちらのロル形式や文体、台詞回しについてもなにかご意見等ございましたら、申し上げていただければと思います…!今後ともよろしくお願いいたします!/蹴推奨
( この狭い部屋に存在する唯一の出入口である扉の正面、踏み入れればまず最初に向き合うことになるのは壁際に設置された寝台だろう。その下、冷たく硬い石床には、盤面が真っ二つに割れて役目を果たさなくなった木枠の掛け時計。乱雑に切り裂かれ、上質な布の見る影もなくなった衣服。与えられたその日に首から引きちぎられたテディベアが無造作に転がされている。そして今日──数時間前に役立たずの仲間入りしたのは、ページが破り捨てられた辞典だ。そんな壊れたガラクタに囲まれた部屋が、寝台に腰掛けたまま破れたページを見つめている少女の世界だった。窓すらないこの白い部屋で、秒針の規則的な音だけが唯一時の流れに乗ることができる現世との繋がりだったが、何度目の帰宅だったろうか──確か、五回目に帰ってきた我が家で、父の不倫に怒り狂った母が壊してしまったので、それからは耳が痛くなるような静寂に包まれてしまった。つい昨日も数年ぶりに連れ戻され、両親の機嫌が良かったのは瞬きするほどの短い間の話で。今日は朝から二人とも虫の居所が悪かったらしく、彼女の部屋に訪れるやいなや頬を叩き、身体を棒で打ち、そして大切に、一文字一文字をなぞるように読んでいた本を破り捨てた。そしてその後、憑き物が落ちたような顔つきで涙ながらに謝罪を繰り返して抱きしめてくれたあの温もりは既に冷めてしまったけれど、いつもよりも早めに優しい両親に戻ってくれて嬉しかったという感情はそのままだ。だから、そう──ずっとずっと、優しいままで居てほしいと願ってしまう。”大好きな優しい両親”のままで、と姿見はないので青黒くなっていることにも気が付かないまま、鈍痛を発し続ける頬を抜け殻のようにぼんやりと撫でていれば不意に扉が開く音がして。ページの残骸に落としていた目をゆるりと向ければ、父でも母でもない見知らぬ男性が立っていた。彼の姿を虚ろな双眸でしっかりと認識しても尚騒ぐでもなく、怯えるでもなく、ゆるりと首を傾げて感情の滲まない声音で問い掛け。いきなり現れた他者に驚く様子を見せない彼女の姿は果たしてどう映るか。 )
──どなた?お客様、でいいのかしら。こんにちは、いいえこんばんは?
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