△ 2022-03-30 18:36:02 |
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名/ アカオニ
齢/ 十三と九ヶ月
姿/ 射干玉の黒髪は顎よりも少し高い位置。切り揃えられた、というよりは視界の邪魔になるため石などで削ったような印象。顔立ちはどちらかというと可愛い方なのだろうが、緊張状態の日々を送る中で少しずつ険しいものとなり眉間には皺の跡が。その少し下、血のごとし紅い瞳には世界への怨恨が閉じ込められている。鬼の象徴でもある角は額から二本生えており、うち左目側のものは大きく砕けている。
装いは決して豊かなものでなく、ぺらりとした小豆色の着物を一枚 麻紐で結んでいるだけ。そこから覗く皮膚にはあちこち傷があるが、中でも右足から左足のアキレス腱を斬らんとした痕は痛々しい。
体型は痩せがちであるものの見るに耐えない程度には及ばず、鬼という種族の丈夫さが窺える。背丈は141センチ。
他/ 八年前の人間による迫害から逃げ切った数少ない生き残りの一人。村を襲った彼らの言い分は、「鬼がヒトを食らう」という全くの事実無根。武器を置き、多種族とも約束を交わして平和を築いていた鬼たちにとって寝耳に水の出来事だった。母の死に行く様が幼い眼に焼き付けられ、無我夢中で村を抜けた彼女を待っていたのは──やはり人間。一族の中には角が目立たない者もいたそうな。故に仲間を装った殺戮者に気付かず、自ら進んで幽閉された。砕けた角と傷痕はこの時からの相伴である。その後人生で初めての殺人を犯し、脱出。以降は人里から遠く離れた獣人たちの生活圏にある山で、ひとり生活している。
元は家族思いで、義に厚く、何よりよく笑う子。しかし一件を経て他者への疑心と執着、賢さが大きく成長した。勿論コミュニケーションの場では気丈に振る舞うものの、孤独に心が蝕まれているのは確か。その表れに毎日数枚彼岸花の花弁を食しているが、効果が出たことはない。
時を重ねて変化したところは多いが全てが変わってしまった訳ではない。小さな頃から可愛いものが好きで、リボンや簪の類は彼女にとって宝物。また習慣として、毎年重い足取りながらも故郷を訪ね、報告と手を合わせに行くらしい。
魔法使いに対しては未だ警戒が残っている様子。しかし身寄りのない自分の手を引き寝食を与えていることには感謝の意を抱いている。だが一番には掴みづらい本質も併せて「変な奴」という認識が強い。
彼女に名はない。正確には“彼女一人を指し示す名”はない。奪われたのか、忘れたのか、それとも初めからそんなものはなかったのか。
嗚呼きっと、彼女に名を付ける者があるとすれば、その者はどれだけの信頼と想いを向けられるのだろう。
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お待たせしました…!
まず、とっても素敵な魔法使いさんをありがとうございます!!飄々と爽やかな風の様な方でありながら、その心にあるものは言葉にできないほど切なく……PFを拝見しながら胸が震えました。是非このままで、魔法使いさんとお話しできるのがとても楽しみです*
遅ればせながら鬼の子のPFを提出させていただきます。
ここでご相談なのですが、彼女への名付けイベントを経ることで一つ距離が縮まるというのは如何かと思いまして…現時点ではその要素を組み込み執筆させていただきました。この点も含め改善点等ございましたらお聞かせいただきたいです…!
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