夢の1着を目指して〆

そうだね、今の私がどこまで出来るかをあなたにも知ってもらう意味でも、そういうところからコツコツとやっていくのが良さそうだよね
(相手が提案してきたメニューは初歩中の初歩でありトレーニングと呼んでいいのか微妙なラインではあるが、それでも焦りは禁物だということは弁えているため今の自分にはそれぐらいがちょうど良いと冷静に判断して頷き)

あ、これってトレーニングなのかなって思ったでしょ。ローレルのために色々考えてるのになー
(何となく表情から相手が何を思ったのか察して、もちろんローレルは自分の考えたトレーニングに賛成してるのは分かってはいたが、少しいじけたフリをしてみて)

もう、そんなに拗ねないで？私たちには私たちのやり方とペースがあるって分かってるつもりだよ。その為の道標はあなたしかいないってことも、ね
(相手の反応を見れば、やれやれと言わんばかりに苦笑浮かべつつ頬をツンと突いて。自分の状態も踏まえて相手なりに色々考えてくれているのはわかっているつもりであり、一蓮托生で相手を信じてこの先ずっとついていくつもりだと自らの想いと相手への信頼をハッキリと伝えて)

……わ、悪かった。そうだもんね、俺達には俺たちのやり方があるし…ありがとうね。……あ、もう着いちゃった
(子供らしく拗ねてしまったことを頬をつつかれながら謝り、自分とローレルだけの進め方でいいんだと再び感謝すれば、ついにトレセン学園まで帰ってきてしまったようで寂しそうな表情をし)

ふふ、寂しくなっちゃった？でも、これからは殆ど毎日会えるから。トレセン学園でこうして再会するまでの期間を思えば一瞬のことだよ
(名残惜しげな相手を元気づけるように、あくまでも前向きに明日から始まる二人で過ごすこれからの日々が楽しみで、ほんの一時の別れで一喜一憂しなくても大丈夫と明るい口調で言ってのけて)

そりゃ寂しいよ、ずっと一緒にいたいからさ……でも、ローレルに迷惑はかけれないから我慢はするよ
(せっかく会えたのにもうお別れだなんて思うと胸が少し苦しくなるが、ローレルの言う通り明日から新しい生活が始まると思えば、彼女に迷惑はかけられないなと考えてしっかりと我慢し)

うん、えらいえらい…なんて、流石に子供扱いし過ぎかな？
(相手の方が年上というのはわかってはいるのだが、我儘を言いたいのを我慢している様子を見れば軽く背伸びをしつつ、年下の子にするように思わず頭を撫でてしまうが、いくらなんでもこれはやり過ぎかなと相手の顔を見上げたまま小さく笑みを浮かべては首を傾げ)

……いや、そんなことないしむしろその……嬉しかった。ほんとにローレルはずるいよ…
(頬を染めながら恥ずかしそうにし、年下の女の子に頭を撫でられているのに心はとても幸福な事を素直に言うも、本当に嬉しいがすぐに自分の心を満たしてくれるローレルはずるいなとムッとして)

うーん…それじゃあ、そんな私のことは嫌いになっちゃう？
(相手が本気で怒っている訳ではないことは明らかだが、ほんの少しばかり不機嫌そうなリアクションを見せた相手へと敢えてそう質問をしては、頬をツンと突いて反応を窺って)

俺がローレルの事嫌いになるわけないじゃん。……でも、俺以外の男の人と仲良くなったらちょっと嫌かも
(頬つつかれながら自分が大事なローレルのことを嫌いになんかならないとキッパリと言うも、ローレルの頬をこちらからもつつきながら自分以外の男と仲良くして欲しくないとお願いして)

その心配は不要だよ、だってこれから私たちの夢のためもっと忙しくなるんだから…それでも心配なら、そうだなぁ…そんなこと考えなくてもいいように私から目を離さないでいてくれたらそれで解決！…そうでしょう？
(ただでさえ異性との関わりが少ないトレセン学園での生活、それに加えて自分たちの全てをかけても届くかわからない大きな夢を目指すのにそんな余裕はないと断言し、それでも納得がいかないなら不安を感じる余地がないぐらい一緒に居てくれたらいいと、事もなげにそう言って微笑みかけ)

わかった、それじゃあローレルから絶対に目を離さないからね……でもこれで別れたらずっとローレルのこと見られないや、着いて言っていい？
(そもそも離れる様子は無いし、ずっと一緒にいるつもりなので当然のように目を離さないと約束するも、夜は目を離しちゃうねと子供のような言葉を言うが、少し困らせてみたいなとわがままを言ってみたくなったので)

もう、さっきと話しがループしちゃってるよ？寮の中は基本的にウマ娘しか入れないんだから、あんまり無茶なことは言わないように
(迷惑をかけないように引き下がると言っていた相手が、再び中へ一緒にと無茶なことを言ってくれば少しばかり呆れたように苦笑浮かべつつも、流石に今更説明は不要だろうが一応寮のルールを口頭で伝えつつ、やれやれと言わんばかりに小さくため息をつくが表情は穏やかで、そうまでして一緒に居たいという相手の気持ちに対しては満更でもなさそうな様子で)

わ、分かってるよ……それじゃローレル、また明日ね。
(さすがに分かってると反抗するも、ローレルと一緒だとついつい甘えてしまうなと心の中で反省すれば、そろそろ帰ると手を振り、また明日会おうねとちゃんと約束をして)

…あっ、そういえばどこに何時に集合か確認してないよね…うーん…とりあえずトレーニングならグラウンドへ行けば大丈夫かな？
(別れを告げて寮の中に入ってから、そういえば何をするかは決めたがいつ、どこに行けば良いかは確認してなかったなと今更になって思い出すが、やる事が明白である以上授業が終わり次第グラウンドへと向かえば大丈夫だろうかと考えて)


…ひとまず準備運動だけしておこっかな
(授業が終わればジャージに着替えてグラウンドへとやってきて、ぱっと見相手の姿がまだ見えないことを確認しては、来たらすぐにでもトレーニングを開始出来るようにと準備運動を進めていき)

だーれだ、ヒントは今日朝から君に会えなくて寂しかった人かな
(少し遅れてきてはローレルが準備運動してるところを見つけるも、どうせなら昨日されたことをやり返そうと企みゆっくりと背後に立ってはちょうど立ち上がったタイミングで後ろから手でローレルの目を覆って見えなくし)

え？うーん…誰だろう？私にこういうことしてくる人…
(わからないなんてことは勿論あり得ないのだが、わざとらしくしらばっくれるように口にしては、うーん…と小さく唸りながら考え込み)

えっ！？本当に分からないの？……えっとね、ちょっと昨日は我儘言い過ぎたなって家帰って反省するけど、やっぱり長くずっと居たいなって考えちゃった…人かな
(すぐ答えてくれると思ったので変な声を出してしまい、そのまま昨日別れたあと1人であれこれ考えて恥ずかしかったなと思ったが、それでもやっぱり一緒に居たいと思ってしまうと自分の恥ずかしい考え話せば分かってくれるかなとポンコツな思考をして)

ふふ、あの後一人でそんなことを考えてたんだ？…本当はちゃんとわかってるよ、ずばり寂しがり屋な私のトレーナーさん、だよね？
(なんとなく言われなくても昨日の別れ際からそんな様子が想像出来る気がしたが、実際に言葉にして聞かされればクスッと笑ってしまって。とりあえず冗談はこれぐらいにしておこうかと、目隠しをしているのが誰なのかはもちろん本当は最初からわかっていると、寂しがり屋な相手を軽く揶揄するように口にして目隠ししている手に自身の手を重ねてそっとどけては相手を振り返って微笑み)

またからかったな～……そうだ、学校生活はどう？俺はずっとトレーナー室で1人なので寂しいです
(少しムスッとしたがローレルの笑顔見てこちらも微笑み、重ねられた手を握りながらトレセンでの学園生活は楽しいかと聞くが、同時に自分は初日からずっと1人で仕事をしてるので寂しいと苦笑いして)