匿名さん 2022-03-14 00:31:01 |
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( 最早あってないようなものだが、明人の名誉のために言うと本当に我慢する気でいたのだ。虚しかろうと1人慰めた後は櫻子が寝静まるまで帰ってくる気はなかった。それを手首を掴まれ引き戻された時点で、かなり治安の悪い表情を浮かべてまで耐えていたものを、恥ずかしそうに言い淀む櫻子を目にすれば、幾つか血管が切れたのではないかという音を明人は確かに聞いた。 )
……助平。
( やっと自分の大それた言葉に気づいて慌てる櫻子の耳元に顔を近づけ、艶っぽい甘ったるい声で櫻子を揶揄えば、ちゅっと耳に軽い口付けを。離された手を恋人繋ぎの要領で繋ぎ直し「もう遅い」と櫻子の冗談を一蹴、自分の寝台に腰掛け白い手を擽るように弄りながら櫻子を見上げて。櫻子が明人の愚かさを詰るために煽り続けるのは結構だが、これで櫻子が思い知り逃げるのであればそれで良し、これからも自分を煽り続けるのであればせめて辛くないようにしてやろうと、櫻子に自分から求めたのだと羞恥心を植え付けてやろうと、簡単に振り払える程度の力で白い手をとり弄り続け、挑発するような言葉を吐きながら頬擦りをして。 )
なんだ、相手になってくれるんだろう?
まさか俺に全部させるつもりなのか?
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