匿名さん 2022-03-14 00:31:01 |
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何の話か分からないが……かの騎士道には士道に繋がる点も多いと聞く、褒め言葉と受け取っておこう。
( 柾が大切かと言われれば肯定できずにはぐらかすという、肝心なところで決まらない見事な当て馬ぶりを発揮し。それでも牽制をものともしない余裕の笑みに此方も隙のない笑顔で迎え打てば、態々姫様とは結ばれない身分の騎士を持ち出した周防を鼻で笑って。常に成績首位に君臨する教室の王に「"トリスタンとイゾルデ"は読んだか?」と、結末は諸説ありつつも騎士が王を出し抜き姫と結ばれる騎士道物語を持ち出し煽り。 とはいえ男子生徒として通う柾を姫と表現した周防に、どこまで気づいているのかと警戒して柾を隠すように半歩進み出れば、柾の思わぬ発言に怪訝な視線を向けたのは周防と同時で。腹を抱えて笑う周防とは対照的に呆れたようにため息を吐いて、颯爽と去る背中に叩かれた肩を払いながら「態とだよばーか」と漏らした呟きは、柾に聞かせる気があったものか微妙なところ。
波乱の昼休みを終えると、明人の不安な内心を表すように午前中より増して柾との距離感が近くなるようで。親鳥について行く雛鳥の如くぴったりと離れないまま放課後を迎えれば、涼しくなりつつある晩夏の風に毛先を揺らしながら、自室に向けて歩を進める。人気が無くなったところで振り返れば、自分がつけて周防が触れた櫻子の首筋に苛立った様子で手を伸ばし、疑いの目とともに櫻子に向けて。 )
なあ……昼の、何だよアレ。あれでもお前周防とはなんでもないって言うのか?
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