匿名さん 2022-03-14 00:31:01 |
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(教室の扉の大きな開閉音と共に現れた明人へ周防は横目で一瞥し。まるで牽制する様に周防の前で堂々と苗字ではなく名前で呼んだり、“ゴミ”と言われて手を払われ。そんな明人の姿に周防は全く動揺する素振りは見せず、寧ろ余裕の笑みを浮かべながら「……おや。そんなに気になるかい?藤堂──キミは敷島 柾が余程大切なのだと改めて思い知った。と言うことにしておこう。今の藤堂はお姫様を守るナイトそのものだしな。」明人と周防の間には櫻子を巡って火花が散っているように見え。そんな二人をハラハラしながら櫻子は交互に見守り、さり気なく肩に触れている明人の手に緊張するもこのままではまずいと感じた櫻子は「ふ、二人は!いつの間にそんな仲良くなったんだ?」二人を宥めるように間に割って入り。それを聞いた周防は櫻子に対して毒気が抜かれたのか、可笑しそうに軽く腹部を抱えながら笑ってしまい「……すまない。この雰囲気でまさか、敷島がそんな発言するとは思わなくてな。」一頻り笑うと笑ってしまったことを櫻子へと謝罪し、明人に近付いたと思いきや耳許に顔を寄せ「敷島の身の安全の為にも、独占欲をもう少し抑えることを勧める。藤堂が思っている以上に誰が見ているかわからないからな?」まるで櫻子の首筋にあるあの紅い痕を指しているような意味深な発言を小声で残すと、周防はそのまま明人の肩を軽く叩いてから颯爽と去っていき。)
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