匿名さん 2022-03-14 00:31:01 |
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(中庭と聞いて思い出すのは偶に中庭で楽しい昼休みを二人で過ごした記憶。外廊下を通って外へ移動した直後、夏の終わりでも紫外線は容赦なく照りつけ、じんわりと汗をかき。夏特有の独特な空気感は嫌いではなく、肌に吸い付く汗を微風が吸収してくれるみたいで心地好く。明人の柔らかな髪が風で揺れ動くのを背後から眺め距離を保って歩き。二人きりになると普通に接しようと努力するも空回りしてしまい、ぎこちなくなりながらも隣のスペースへ腰を落ち着ける。櫻子から裏切られても明人は日陰の方を譲ったり、体調を気遣う発言。根っからの優しさが今の櫻子には苦しさとなって。いっその事本気で嫌いになってくれたらいいのに。苦しさを隠しながら笑顔で「本調子ではないが、俺は元気だぞ。」先ずは体調について答え。周防と親しくなったのは明人も気づいているのだと勝手に思い込んでいた。櫻子は明人は知的で聡明だと知っていたので、彼女の性格を知っていて態と品のない卑屈な発言をするのはとことん苦しめる為か。明人の口から態と言わせてしまう程に深い傷を負わせてしまったと悔やむも、そんな立場ではないと複雑な心境で。これ以上態と言わせたくなく、分かってもらうために力を加減しながら頬を叩くと涙が止まらなく。)
――明人!……もうやめてくれ。 俺の性格を知っているだろう!?お前は聡明だ。莫迦じゃない! 明人に莫迦だとか呆れらるかもしれないが、昨日あんな目にあっても俺はお前を嫌いになれないでいる。家族以外で誰かと親しくなれたのは明人が初めてで、嬉しかった。周防とはまだ親友と呼べるほどの仲ではない。
(涙が堰を切ったように流れ出しながらも言葉は続けられ「汐兄様の夢も大切だが、明人が俺から離れていくのが一番辛い。バカ騒ぎして時に怒られたあの頃の関係に戻れないのがこんなにも苦しいなんて。」泣きじゃくりながら掠れ声で「ゴメンな……明人。女だとずっと言えずに黙って隠していて。」許しを乞う訳ではないがどうしても櫻子は言いたいく、最後は謝罪しており。この機会に腹を割って話すと気持ちが溢れてしまい、何と思われようが明人へ言いたいこと全てぶつけ最後は何故か疑問形となって。無意識に頬をほんのり紅潮させながら顔を逸らし。)
おかしな奴かもしれないが、今朝から明人に触れられると……その、変な気持ちになるのは相手が明人……だからか?
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