匿名さん 2022-03-14 00:31:01 |
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(初めて聞く冷たい声に対して無意識なのか反射的ビクッ、肩が揺れ動揺から目は泳ぎ、顔を逸らしてしまう。唇を強めに噛み締めると「……なら藤堂は、俺と親友になる前に真実を話していたら状況は変わったのか?誰にも言わないで、秘密にしてくれたか?」声を必死に絞り出すと言葉にして伝え。横目から下衆た笑みを確認し、気付かれぬように様子を伺っていると握られている手へ振り解けない程に強い力を込められてしまう。僅かに後ろへ身を後退させるが上半身を乗り出された事によりそれ以上身動きが取れず、逃げ道は途絶え身を縮こませるしか術はなかった。改めて自身がいかに状況を理解できていない、危機感がないと今の状況で瞬時に理解させられた。男と女。力の差は歴然だ。追い打ちをかけるかのように躯を舐め回すような下卑た視線に初めて異性に対し恐怖を覚え。胸元へ藤堂の手が伸びると強く瞼は閉じられて身を捩り、無意識に苗字ではなく名を叫んでいた。)
――…ッ!? あき、ひと……ッ!
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