匿名さん 2022-02-20 20:09:07 |
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(先輩の手をとって立ち上がったところで、ひょいと抱き上げられて目を丸くした。重くないかな、変なところないかな、なんて考えながら、大人しく医務室まで運ばれる。先輩の説明には、彼が話し終わってから慌てて付け加えた)
「あ、違うんです!先輩は悪くなくて、私が...!」
(薬を取りに向かった教師の背中にそう言うと、医務室にはしばし静寂が訪れる。あれだけ啖呵を切って同級生を助けようとしたのに、結局先輩に迷惑をかけてしまったのが申し訳ないやら情けないやらで、顔が赤くなるのを感じる。...もし、あの時先輩がいなかったらどうなっていたのだろう。もし、私が今よりも魔法を上手く使えたら?脳内で反省をしているけれど、それよりも先にやらなければいけないことがある。
改めて体を彼の座っている方に向ければ、深々と頭を下げた)
「...あの、色々とすみませんでした。私がもっとちゃんとしていれば、先輩に迷惑をかけなかったのに...。」
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