匿名さん 2022-02-20 20:09:07 |
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(先輩の手際の良さに、つい見とれてしまうけれど、この瓶も隣から持ってきたものだ。...もしかしてこの人って、ちょっと意地悪?なんて疑念がよぎったけれど、今はそれどころじゃない。漂う気体をを器用にまとめて瓶に入れるなんて、私にはまだできそうになかった。私も真似をして同じようにしてみたけれど、1度で綺麗にはできず、もたついてしまう。それでも何とか瓶の中に気体を収めて、手元の瓶に目を落としていた。
そこで、先輩の声が聞こえてふ、と顔を上げる。彼の視線の先にはネズミの入った瓶が隣のテーブルにふわふわと送られているのを見て慌ててしまう。あんなものを急に見たら怖がるに決まってる。)
「わっ、ちょっと先輩、ダメですよ!怖がっちゃいますって!」
(軽く腕に触れて、悪戯をやめるように揺すって説得するが、時すでに遅し。悲鳴をあげた生徒に、代わりに自分が頭を下げて謝罪すると、むっと眉をつりあげて先輩の方を見る。「もう、何してるんですか!」と相手が上級生なのにも関わらず非難してしまう。)
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