そうか、分かった。 ふっ…狼が攫うなんて如何にもそれっぽくていいかもな。 (少女の迷いの無い言葉は真っ直ぐと向けられた目で分かった。そして少女の潔さに降参したように初めて声のトーンが和らぐ。) とりあえず今夜はもう遅い。ちょっと離れたところに小屋がある。少し歩くが着いてこれるか? (自分も立ち上がり、少女の身体を労わるように心配する。)