名無しさん 2022-02-01 12:27:49 |
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「あははー、順調だったね!これ、お願いしていい?」
(ふ、と振り返って相棒の姿を見ると、いつも事務所で会話する時と同じように返答した。
これ、と言いながら足で既に動かない標的を指すと、自分の服や髪型を軽く手で触って確認する。傷も汚れもついていないようで良かった、と安堵した。後はこれを解体してくれる所に運べば仕事はひと段落。相棒と共に麻袋に標的を詰め込めば、「じゃ、帰ろっか?」と提案する。どうせここには偽装した身分で来ているんだし、ここで抜けたって問題はないだろう。良くしてくれたあの女性には迷惑をかけることになってしまったけれど。薄情だろうか、とも思うけれど、そんな事を気にしていられないのがこの街だ。私には関係の無い事だから、今は当初の仕事をする事にした)
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