名無しさん 2022-02-01 12:27:49 |
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「………よし。」
( 店の裏口に、一台の車が止まる。運転席から降りてくれば、先程の服装とはやや変わっており、メガネと黒の手袋まで身に付けている。
今頃、相棒が奴を誘っている頃だろうか、なんて考えながら、いつの間にか作っていた合鍵で静かに裏口の扉の鍵を開けた。
__可愛らしい鈴麗に、こそっと耳打ちをされれば、その伝言に『 本当か?』なんて一層だらしない顔で惚けてみせる。
あの子、とは、まさに自分が1番気に入っている嬢であり、誘われたことが心底嬉しいようだ…とはいえ、下心故なのがバレバレ。ちらり、と他の席で接待しているお気に入りに視線をやれば、満足そうにすぐさま此方を見つめる鈴麗に視線を戻す。 )
『…全く、仕方の無い女め。
おい、奥の部屋だ!金は払ってやる、お前らは入ってくるなよ! 』
( ほくそ笑みながら一言呟けば、意気揚々と席を立ち、酒でふらつきながらも受付のボーイに大きな声で上記を述べた。
好都合にも、自らあの部屋を使うと申したのだから、誘われたとは他に知られまい。
そうすると、そのままふらつく足取りでVIPルームへと向かっていくのだった。 )
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