名無しさん 2022-02-01 12:27:49 |
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(座るや否や肩を組まれ、手やら足やらをベタベタ触られて不快でしかない。話している内容もつまらないし....。今すぐ殺してやりたいけれど、ここまで気に入ってくれたのは良い事だ。そう思うことでなんとか今を耐えようとする。「そうなんですか?すごーい!」なんて精一杯媚びた声を出しているけれど、表情は引きつっていないだろうか。私が順調に席に着いたのを見て、相棒は店を出ていくようだ。一瞬だけ彼と目を合わせると、すぐに隣の標的の話に相槌をうつ。)
「...あの、秘密の話、してもいいですか?」
(彼が調子よく喋っている合間を縫って、そう切り出した。小声で、おずおずといかにもか弱そうな女の子っぽく、上目遣いで彼を見つめる。そして鼻の下を伸ばしきった彼の耳元に唇を寄せた)
「私、あの子に伝言頼まれてるんです。あなたと2人きりになりたいって。奥のVIPルーム、今空いてるんです。そこで待っててくれませんか?」
(精一杯の事はした。奥のVIPルームは、外からは音が聞こえないようになっているし、店の裏口にも近い。今日は予約がないことも確認済みだ。信じてもらうために、もう一押し、じっと黙って相手の目を見つめた)
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