桜舞う道を二人で〆

あーん…栗餡の風味がとっても美味しいね。緑茶が進むよ……食べさせてくれてありがとうね
(口を開けてパクリと1口頂き、栗の美味しさが口に広がり幸せそうな笑みを浮かべ、そのまま一緒に頼んだ緑茶を飲めばばさらに表情を緩ませて、チヨちゃんの方を向けば食べさせてくれてありがとうと微笑みながらお礼を言って)

えへへ、そう言っていただけて良かったです！残りの二種類もいかがですか？
(恥ずかしさもあったが、それ以上に相手が喜んでくれたことが自分にとっては一番で、満面の笑顔浮かべながら残り二種類の団子も一口ずつどうかと勧めてみて)

うん、チヨちゃんが良ければ！それじゃあ…次はこしあん食べたいな
(チヨちゃんが良ければまた食べさせて欲しいとお願いし、残りの2つを見て吟味すれば、まずはスタンダードなこしあんから食べたいと先程と同じように口を開けて食べさせてくれるのを待ち)

はい、どうぞ！あーん……もぐもぐ……えへへ、ビックリしましたか？
(快く頷き、口元へとお団子を持っていったかと思えばそれが相手の口に入る寸前でサッと引っ込めて自身の口へと運び、先端のお団子を食し、咀嚼をして飲み込んではイタズラっぽい笑顔を浮かべて小首を傾げて)

あー…えっ！？ビックリしたぁ…次はちゃんと食べさせてよね
(口開けていればまさかのイタズラに驚き、ぽかんとしつつもすぐに微笑んで楽しそうにすれば、次はイタズラせずにちゃんと食べさせて欲しいと再び口を開けて)

えへへ、すみません…。では、今度こそどうぞ！
(相手が怒らずに笑ってくれたため、こちらも安堵したような笑みを浮かべながら謝罪をしては、片手を下に添えながら相手の口元へと団子を運び、ゆるりと首を傾げつつ相手が団子を口にするのを待って)

あーん……うん、シンプルだけどやっぱりお団子と餡子だけってのも最高だね
(次はちゃんと食べさせてもらい、シンプルなこしあんを咀嚼すれば、先程食べたクリームのものに比べればインパクトは勿論ないがこれぞお団子という味わいに頬を押えて嬉しそうにし)

どんな食べ方でも美味しいので、ついついあれもこれもって食べ過ぎてしまいがちなのが難点ですね…えへへ。…あ、ここ、あんこがついてますよ
(こうして色んな味付けを楽しめるお団子の懐の深さを感じつつ、同時にそれだけ美味しくて食べ過ぎてしまうと苦笑浮かべては、ふと見た相手の口元にあんこがついているのを見つければすぐにバッグからハンカチを取り出して、当たり前のように口元を拭ってあげて)

ありがとうチヨちゃん、こうやって口拭いてくれるのもおなじみになっちゃったね……俺って食べ方汚いのかな
(口を拭かれるのも慣れてるので動じず身を任せて口元を拭いてもらい、いつもありがとうと感謝するがチヨちゃんと食事をしているとよくこういうことがあるので、もしかして自分の食べ方は品が無いのではと名家の産まれだからこそもしかしたらと思うと気を落として)

そんなことないと思いますよ！…今回みたいに食べさせてもらうとなると、自分で食べるのとはまた違うと思いますし…なので気にすることはないと思います！
(落ち込む相手を見れば、確かになんだかんだこういったことは何度かあったが、今回に限って言えば自分の食べさせ方の方にも問題があったかもしれず、深刻に悩む必要はないと明るく笑いかけて)

あはは、チヨちゃんはとっても優しいね。でも、不思議とチヨちゃんに食べさせてもらうの嬉しいなって思うんだよね…あ、これ秘密だからね
(チヨちゃんの言葉でそれほど気にしなくてもいいのかなと考え直して微笑めば、こうは言ったもののいい大人なのにチヨちゃんに食べさせてもらうこと自体はかなり嬉しいと思ってる自分がいるので、恥ずかしそうに秘密にしといてと人差し指を自分の口元に当ててお願いし)

はい！それではこれは私とトレーナーさんだけの秘密ということで…トレーナーさんにも立場があると思いますから…
(元々あまり言いふらすようなことではないと思っていたが、相手の口から内緒でという要望が出れば、名家の生まれでしかもトレーナーという立場の相手には色々とあるのだろうと理解を示して頷くが、同時に自分は今まさに分不相応な付き合い方をしてしまっているのではないかと少しだけ考えてしまい、僅かに浮かない表情で俯いて)

……もうチヨちゃん、せっかくのお出かけなのになんでそんな顔するのかな。ずっと暗いままだったら今日はもう帰るからね、夜も無しだから
(何となくチヨちゃんが思ってることは察したが、それでも楽しいお出かけでそんな表情をして欲しくはなく、両手で痛くない程度にチヨちゃんのほっぺを引っ張りそんな顔してたらもう帰ると意地悪なことを言って)

そ、それはダメですっ！！……あっ、す、すみません、いきなり大きな声を出してしまって…で、ですが今日のことはとても楽しみにしていたんです！なので、その…
(せっかくのお出かけが終わってしまう、そんな風に考えた瞬間、耐えきれずに声を上げてしまい。自分でも驚くぐらい大きな声が出てしまい周囲の目線が一瞬こちらを向いたのに気づけば赤面して恐縮しつつも、自分にとっては今日のお出かけやこの後のパーティは何よりの楽しみであったため、それだけは考え直してもらえないかと相手を上目で見やって懇願し)

ふふ、冗談に決まってるじゃん。俺がそんな酷いことすると思う？……でも、今日ぐらいはずっと笑顔でいて欲しいな
(ちょっとやりすぎたかなと反省しつつ、いきなり帰るだなんてことはしないと笑顔で安心させるように伝えるも、暗い顔して欲しくないのは本当のことで、我儘になってしまうが今日はずっと笑っていて欲しいと優しく頭撫でながらそうお願いして)

は、はい…！そうですよね、せっかくの楽しいお出かけですから笑顔で楽しまないとですよね！…えへへ
(笑顔でいて欲しい、そんなシンプルな要求に大きく頷けば頭を撫でられつつされるがままになっていて、いつもと変わらない優しい手つきに幸せそうに目を細め、ふにゃりと少しばかりだらしのない笑みを浮かべれば耳をピコピコ動かしていて)

そう言ってくれてありがとう、それじゃあ次のお店行こっか。次はどんなところに行くの？
(少し子供らしく我儘を言ってしまったが、笑顔で承諾してくれたので安心し、頼んだ物も食べ終わったで次のお店へ行こうと話し、次はどんなところなんだろうとワクワクして)

最初のお団子は少しだけ重めでしたので次は少しだけさっぱりと、宇治金時を食べに行きましょう！有名なお店なのでトレーナーさんも知っているかもしれません
(たっぷりのクリームと餡を使った団子の後のため、多少は口の中をさっぱりさせられるものの方がいいだろうと、次行く予定のシンプルながらも素材にこだわった宇治金時が有名な名店の情報が載ったホームページを見せて、ここならばもしかしたら相手も知っているかもと小首傾げてみせて)

あー！ここね、俺も前から行ってみたかったんだよね。なんならチヨちゃん誘って行きたかったから丁度良かったよ。
(ホームページを見ればすぐに反応し、テレビでもよくとりあげられているので前から目をつけており、機会があればチヨちゃんと行きたかったので今行けるのはベストタイミングだなと嬉しそうにし)

えっ！？初めから私を誘ってくださる予定だったんですか…？チームの皆でとかではなく、ですか…？
(店を知っているだけではなく、しかもそこには相手曰く自分を連れて行ってくれるつもりだったと知れば、予想外の発言に驚き目を丸くして、言葉通りにとるならば自分を特別に誘ってくれるつもりだったということになるが、流石にそこまで自分だけ特別扱いということはないだろうと考え、言葉にしなかっただけで本来はチーム全員でという話しだったのではないかと念のため確認するように、おずおずと上目で尋ねて)