門番 2022-01-22 17:59:35 |
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>100 ノエル
それでいいのよ、アリス。アタシは見ての通り花、それ以外の名前はないわ!
( 彼が驚き、困惑しているだろうことは見てわかった。だからといって、それを考慮できるような性格ではなく。人間のように固有の名前を持たない己は、持つとするならば品種の名前くらいである。しかしながら、元の世界に存在するような一般に流通した花とは訳が違う。己から見ても、彼から見ても、何かの名前を当てはめることはできないだろう。至極楽しげに彼の手を取り、その手をゆらりゆらりと揺らしてみる。それはかなりわかりやすい楽しさの表れ。もしかしたら幼子よりもずっと感情が見てとれるかもしれない。もし手を取っていなかったならば、話なんて聞く耳持たずでお茶会の会場へと駆け出していたことだろう。満面の笑みで首を傾げてみせる。行かなきゃならない、もてなすのが当たり前。そんな当たり前は己にとっては普通でない。ただ自分が行きたいという気持ちが先行して、その場で足踏みならぬスキップを )
それでね、お茶会に行くのよ!美味しい紅茶にクッキー!キミも行くでしょう?
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