オーナー 2022-01-21 17:26:50 |
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お、相変わらずええ食いっぷりやな。zmはシェフを喜ばせる天才やわぁ。ふふ、気ぃつけな喉詰まらせんで?
( その気持ちのいいまでの食べっぷりと、素直に感情をあらわす無邪気さにつられて、微笑ましいような感情が胸に到来する。普段からフードに覆われていて表情が窺い難くとも、それでも十分に気持ちがこちらに伝わってくるようで。ここまで美味しそうに食事をする奴は他にそうそう居ないだろうと、口いっぱいに詰め込んで頬張る姿に小さく肩を揺らして笑いながら、水を注いだコップを相手の前に差し出し。食には一家言ありそうな相手の口に合ったようで何より、微かに胸を撫で下ろしながらこちらもオムライスを二口、三口ともぐもぐと咀嚼を重ねて。ふとした折に目が合えば、向けられる柔らかな形をした笑みに、そこに束の間の小さな安寧を見つけ出し。力の抜けたように穏かな息を吐き、少しずつ気持ちが弛緩していくのを他人事のように知覚する。支援物資の輸送ルートの確保に、仮想敵国の地形図の作成、まだまだやるべきことは山程あれど、今だけはそんな日々から離れてみても許されそうだと、そんな錯覚さえ起こしてしまいそうで )
……そんな訳、ないんだよなぁ
( 滴り落ちる雫のようにぽつりと、自分に言って聞かせるように口の中だけで呟いて、頭に過ぎった馬鹿な考えを即座に振い落すとコップの中身を呷り。それにしても不健全な生活に浸りきっていたせいか、近頃少し胃が縮んだ気がする。胃の辺りを擦り一旦スプーンを置いて、自分の分の食事はそこそこに、いい食べっぷりを見せつける相手の方へ視線を固定して、頬杖を付いて見守る姿勢に入り )
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