トラノコ 2022-01-01 18:33:42 |
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ゾロ
首を傾げていると背後から呆れたような声がかけられて振り返ると先程別行動のため別れた男が立っていて、男の明るい金髪が太陽光を反射してより一層光り輝いていた。ああ、こんなに眩しいこの男を見失うなんてできそうにねェな。と強く握られる手を見つめながら思うも、いや…とすぐに否定の言葉が浮かんできて、あの夢のことを思い出した。なぜ、俺があんな夢を見たのか……それは俺がコイツを他のやつに取られるのが自分で思っている以上に許せないのだと…離したくねェのだと…認めざるを得ないのかもしれない。随分と俺はお前に惚れてるみてぇだ、と笑い飛ばすように一度だけ鼻で笑うとその手を握り返し、いつもなら悪態をつかれて反論の一つや二つするところだが機嫌良さげに微笑んで
「ああ、悪かったな」
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