トラノコ 2022-01-01 18:33:42 |
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ゾロ
ぱちりと潔く目が覚めるとちょうど部屋のチェックアウトの時間で、ベッドからゆったりと起き上がると腰は完全ではないとはいえ剣を振るには問題ない程度に回復していた。ベッド脇に立て掛けてあった三本の愛刀を携えたあと宿を出た。それからさて、船に戻るかと行き先を決めたところでどちらへ進めば船なのか…。右を見て、左を見て確認すると右方向に自分達の船ではないが海と船がいくつか見えたので、海があるならそちらだろうと決めつけて足を向けた。しかし、そちらは漁船の停泊場所であり、海賊船が停められるわけがない…正解は左側であったのだ。
海に向かって歩いていたその途中、昨日島いっぱいに広がっていたチョコの香りが鼻を掠め、足を止めればその店には売れ残りだろうか…少量のチョコが並べられていた。俺がアイツに何かを贈る、そんな姿は到底想像できない。ならば俺にできることとは……やがて考えるのをやめて再び足を動かした
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