トラノコ 2022-01-01 18:33:42 |
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ゾロ
どこか不満げな言葉と共に背中からの重みがなくなるとサンジの指示に適当に「おう」と返してから食事を再開する。そして、次々と口に運んでは皿の上には何も残すことなく食べ切ると「ごちそうさん」と食事開始時と同じように手を合わせる。満腹になって満足すると立ち上がりカラの皿を台所に運んだ、ここに立つとイヤでもアイツの後ろ姿が脳裏をよぎる。いつも気がつけば観察するように見ていた姿だ。さっき皿を洗っていた姿を盗み見てすぐに目を逸らし意識を料理に逸らしたのも、抱きしめられて早々に引き剥がしたのも、あれ以上は胸にひっかかっている"何か"がはち切れそうな気がしたからだ。またひとつため息をついてから小さく呟くと自分の使った皿洗いを始めた
「…浮かれてんのは、俺も…か」
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