トラノコ 2022-01-01 18:33:42 |
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ゾロ
静止も虚しくいとも軽々と己の体が浮き、なんとも屈辱的な格好に抱き上げられる。腰が強ぇのは知ってたがこうも簡単にされるとなかなかに腹が立つ。随分と調子に乗りやがって、意味ありげな指の動きやスラスラと並べ立てられる口説き文句にまたもや眉根を寄せて顔をしかめる。
新年一発目の二人きりのベッドなどコイツに関しては張り切るのは目に見えているし、それについて行くのは苦労する。特に最近じゃあこっちは声を殺すのさえ必死なのだ。泥酔状態ではないとはいえ、皆がいる船じゃあイヤだ。「オイ、コック」と名を呼んで腕を伸ばしサンジの首にまわすと上体を起こして自らサンジの唇に吸い付く。最後にひとつ唇を舐めてやってから口を離し、してやったりという顔で笑って
「勝負のペナルティーだ。次の島でゆっくりできそうならテメェの好きにさせてやる。だから…今は、これで我慢しろ」
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