トラノコ 2022-01-01 18:33:42 |
通報 |
ゾロ
苦し紛れの言葉を肯定的に捉えられ、顔が発火するのではないかと思うほど更に熱くなり、ぐっ、と口を噤むと首筋に柔らかなものが押し当てられ、無意識に体がぴくりと跳ねて甘いリップ音が耳元で鳴る。もう慣れぬ色恋沙汰に相当動揺していることはとっくにバレているだろう。腕の中に収まったまま動揺を隠すのを諦め体の力を抜いた途端に捩じ込まれる言葉、大きく心臓が跳ねて嫌な汗が背中を伝う。酷く酔っているコイツにこれ以上はマズイ。それにテメェに俺を抱えるなんざ無理だろ、そう判断し
「まっ、待て…!わかった、わかったから落ち着けコック!」
トピック検索 |