トラノコ 2022-01-01 18:33:42 |
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ゾロ
手合わせを断られ、つまらなさそうに視線を男から外すと流れてくるタバコの煙に、これアイツと同じ…と嗅ぎ慣れた匂いに反応し、煙をたどってもう一度男を見る。兄弟で同じタバコなのか。そうも思ったが、どれだけ見ても風に揺れる金髪もタバコを吸う手つきも己の知るあのクソコックと似すぎている。でも、雰囲気が違う。不思議な男だ。そこで見つめすぎていたことを自覚し、視線を外そうとしたところで質問が飛んできて少し肩が跳ねた。慌てて視線を外して海を見ると
「いや、船に帰ろうと思って森ん中歩いてたんだけどよ。穴も空いてねぇ地面に落ちて、そしたらここにいた。ま、帰れてラッキーだったけどな」
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