トラノコ 2022-01-01 18:33:42 |
通報 |
ゾロ
コックが外へ出て近くにもいなくなったのを気配からしっかり確認してから、出来たてで部屋中に漂う腹の空く匂いのせいで強く感じる空腹感には逆らえず腹を満たすことにした。まずは自然と腰を庇うように主に腕を使って起き上がり、ベッドの端に座ることに成功するも座ったことによりケツの違和感を更に感じ、唇をきつく噛んだ。あの激しい行為の名残を残した身体は忌々しいほど鮮明に快楽を拾い上げてくるのだ、こんな身体になったのは全てコックのせいだと小さく舌打ちしてから匂いの元を探すと、テーブルを挟んでベッドとは反対側のキッチンに置いてあるのは、わざとかこの野郎。と言いたくなった。
ベッドから立ち上がるのにも苦労したのに遠くの物を取りに行かねばならないのは面倒だが、コックが帰ってくる前に食事を済ませてベッドに戻る必要がある。軋む下半身に鞭打って歩き出し、時折壁やテーブルに手をついてよたよたとした足取りでたどり着けば、座ることもできずにキッチンで立ったまま料理を口に放り込んだ
トピック検索 |