トラノコ 2022-01-01 18:33:42 |
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ゾロ
「ん、んん……」と唸りながら目を開けると真っ暗で一瞬驚いたが、そういや人工物はこの小屋くらいの無人島にいるんだったな…と思い出しながらコックの姿を探してゴロリと横に寝返りを打とうとすると腰に強烈な痛みと、まだ中に突っ込まれているような違和感が残っていて息を詰めた。ヤツの本気を見られたのはいいが、まさか俺が寝返りすら打てなくなるほど動けなくなるとは、こんな事…コックに知られるわけにはいかねェ! そう固く決意すると、動きをぎこちなく見せなくするためにどうするか脳を使う。ヤツの洞察力を欺くためには一瞬の隙も見せてはならないのだ。「くそ…」と小さく吐き捨ててもう一度目を閉じて、とりあえず狸寝入りを演じながら明日からの動きを考え始めた
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